いまやワイドショーのネタはこれで決まりである。ワイドショーだけでなく、夜中のニュースもこれで決まりである。しかしこのニュースを見るたびに、どうしても違和感を感じる部分がある。それは「30分も助けてという絶叫を聞きながら、なにもしなかった近隣住民」に対する憤りである。
少年は気がふれていて、幼馴染の女の子に対する勝手な思い込みから殺害までいたる、という具にも付かないストーカー殺人(状況的にはキチガイの事件だからストーカーですらないが)だ。
どの記事やインタビューを見ても「当日はすごい音がしていた、悲鳴も聞こえた。30分ぐらい続いていた」と、そのほかの住民が平然と答えている。mainichi-MSNには
-----
調べでは、少年が優亜さんを襲ったのは10日午後5時半過ぎから約30分間とみられている。近くの住民が「ドスン、ドスン」という物音や悲鳴などを聞いていた。
-----
とある。
助けに行ってやれよ。なぜ助けに行かない? せめて警察に通報しろ。泥棒がいるかもしれないけど、怖くて踏み込めないなら警察を呼べ。それすらせずに結局母親が娘の死体を発見するまでの数時間近隣住民は「ふー、やっと静かになったね」ってなもんで知らぬ存ぜぬを決め込んでいたわけだ。
この点に違和感を覚える人も多いと俺は信じたいのだが、なぜその点をどのリポーターも聞かないのだろうか?
「すごい物音がしていました」「なるほど。それであなたは助けに行ったり警察に通報したりはしなかったんですか? なぜしなかったんですか?」と。どう考えてもそっちの方が事件の核心だろ。キチガイが人を刺した時の心境の変化なんてのは、実際はどうでもいいキチガイにしかわからない問題だ。
しかし簡単にBlogを検索してみたが、町田女子高生殺害事件について、近隣住民を非難するような内容は見受けられない。なぜだろう、俺だけなのだろうか、憤っているのは……。
だって、警察に通報すらしないヤツラだぜ? 非難されて当然だろ。それが社会ってもんだろ。むしろ通報しないで我関せずが普通なのだとしたら、この国の社会ってものはまったくもってぶっ壊れている。狂っている。異常である。
近隣住民が即踏み込んでいれば殺されずに済んだと思う。昔から気がふれちゃったヤツってのはいたが、それが人を殺す前には周辺住民の間でアイツはおかしい、っていう噂が流れ、暴れたら即とっちめる、という流れがあったはずなのだ。だから今回の事件も、暴れたときに踏み込んでとっちめてやれば大問題にはならなかった。
俺が殺された娘の母親だったら、近隣住民への怒りではらわたが煮えくり返ると思う。そして即引っ越す、そんな住んでても意味ないところ。
まぁ俺が住んでいるところでそんな騒ぎがあったとして、踏み込む勇気があるかどうかは微妙なところだが、少なくとも警察に通報はしているはずだ。ていうかやっぱり踏み込むな。だって異常だもん。呼び鈴ぐらい鳴らすだろう。
なんというか、サブい事件とサブい世の中だこと。
ていうかさ、そこまで何度も報道するような事件? コレ。被害者の小学校時代のビデオ流して楽しいか? そのうち被害者女子高生の流出物裏ビデオが発見されてそれを大々的に販売するための伏線なんだったら納得もするが、すでに死んだ人の生きていた頃の映像を大々的に全国放送することもあるまい。っていうか迷惑だろ。マスコミ死ね。ゴミ虫どもが。お前らはゴミ屋敷を4軒持っているオッサンを取材する前に自分達のゴミっぷりを取材しろ、カス。
0 件のコメント:
コメントを投稿