にわかサッカーファンこと俺が、与太話程度に日本サッカーのシステムがこうなったらおもすれーなー的なことをグダグダ言ってみようと思う。
僕はそもそも、世間の人々が言うほど日本選手の実力を悲観していない。むしろ様々な個性ある選手がいるので、意識さえ変わればW杯決勝リーグ常連にだってなりうると本当に思っている。
そんな僕が考える、こうしたらおもすれー感。
まず、にわかサッカーファンに、サッカーの基本的知識を教えてくれたサイトを2箇所紹介する。大変参考になるので、みなさんも暇なときにぜひ見て欲しい。
Variety Football内のVF戦術研究所
フットボール.net
というわけで、これらのサイトを見たのと、2006W杯を見たのをあわせて僕なりに解釈した結果、今一番重要なのは「危険なエリアで、いかに相手のスペースを潰すか」であろう。また「ある程度スピードある攻撃ができないと、相手の攻撃参加人数の増加を招く」ということも同時に考える。
優先度としては、1.効率のよい守備 2.カウンターを狙える攻撃の順で考えてみた。
まず、3-5-2だろうが4-4-2だろうが、システムが変わっても「理想的な」守備の形は変わらないということを確認する。問題は「どの攻撃に、だれが対処するか」であり、守備負担が誰かに極端にかかることはないかということを気にするべきである。90分間無尽蔵に走り回れる人間などこの世にはいないわけで、右サイドからも左サイドからも中央からも攻撃に対処するのはボランチ1名なんてことにならないようにしたい。
≪形だけのダブルボランチには、あまり意義を感じない。稲本が攻撃参加から戻ってこないようでは、福西の負荷が高まるだけ。≫
例えば、2006日本代表を例にとると、左サイドの三都主に対して僕はものすごく不満がある。彼の後ろのスペースは、常に弱点だった。彼の怠慢でできたスペースを突かれると、そこをディフェンスの誰かがケアせざるを得なくなる。たった一つの相手のサイド攻撃で、簡単に日本のディフェンスが歪んでしまうのは| ゚Д゚| ノ いかがなものか。
逆に、きちんとスペースを潰し続けていれば日本人の個の能力が劣っていたとしてもそうやすやすと点数は取られない。ジーコは明確な組織化を構想する能力が無かったので、ただ野放図に選手にやらせていただけだったが、日本選手のそれまでの経験ですべてカバーしてなんとなくやってきた。その「なんとなく」の部分が、後半のもろさに直結していたと思う。つまりは自ら作り出した歪みによって体力を失い、最終的には体力が尽きてボロボロになるパターンである。オーストラリア戦でもブラジル戦でもそうだった。きっちり守備をしておけば、どちらもそんなに失点させられるようなチームではない。
さて、そろそろ本題に入ろう。
2002年W杯、トルシエの構想の下、日本代表は「フラット3」と呼称するディフェンスシステムで臨んだ。これは、かなり成功したと言っていいと考える。まずはトルシエの示す方向性と日本人の気質がマッチしていたこと、そしてトルシエの描く夢絵巻を現場レベルで実現可能なレベルに引き下げてそれを実践できたこと。これが成功の要因だろう。
基本的には、ゴール前で高さで競り合うことをまず一番に嫌った結果のディフェンスシステムである。体格差を埋めるためには、とにかくディフェンスラインを高く高く高く保つ。その思想は、今後も継承していって欲しい。
実際には、ラインを高く保つためには4バックの方がやりやすいはずなのだが、ジーコは(中略)2006ではうまく機能しなかった。
個人的な感想をいうと、4バックシステムは好かない。理由としては、サイドバックの役割が複雑で分業がしづらいだろうと考えられる点だ。ラインを高く保つ作業は、ある種システマチックに行われないとならない。3バックにして、完全にディフェンス作業を担当させることで、役割が守備的MFなどにも伝わりやすくなると思われる。周囲を確認しなくても、誰が誰をケアすべきなのか一目瞭然な方が望ましい。
よって、日本のディフェンスには3バックを採用していこうじゃないか。ま、あんまり優秀なサイドバックも日本にはいないしね。左利き少ないし。
なお、欧州の主流は4-4-2、およびそこからの発展系の4-3-3にシフトしている。3バックは90年代のブームで、すでに流行が過ぎ去っている感が否めない。単純な3バックではただの流行遅れになるので、トルシエの示した方向性に従って、より進化させた形で結実させて欲しい。
それは、日本人であれば、その持ち前の高い組織力によって(また高い守備意識によって)意外とすんなりと実行できると信じている。
次に攻撃面を考えてみる。主眼は、スピードのある攻撃、一発カウンターが狙える布陣だ。
まず、3バックの古典的な布陣3-5-2を見てみよう。これはトルシエの採用したシステムだが、基本的に「サイド攻撃がしづらい」という弱点がある。左右のMFが出て行きゃいいじゃん、って話なんだが、どうしても数的に不利になる。
≪相手が4-4-2だとすると、原則2名でケアすることができるので数的に不利になる。≫
サイドからの攻撃力が殺がれると、攻撃にスピード感は出てこない。一瞬のスピードで相手DFのマークを一瞬でいいから外したい、と思っているのにサイドからもたもた攻めていたんじゃしょうがない。
また、おされ気味の時にサイドのMFがズルズルと最終ラインまで押し戻される、という様子はトルシエの作ったチームでもしばしば発生していた。このことを「フラット5」などと揶揄されていたので、これも改善したい。
サイド攻撃、パスによる抜け出し、そして3バックをフォローするためのダブルボランチ、これらを満たす方法があれば良い、となる。
そこで提唱したいのが3トップだ。つまり、システムとしては3-4-3を採択して欲しい。
FWをウイング的に配置することで、MFがサイド攻撃にこだわる必要もない。中央に選手が配置されていないので中央突破の局面は減るだろうが、サイドに配置されたMFがWGとのスペースの奪い合いになるのを避けるために内に入っていくことになるとも思われ、意外とフィールドを広く使えるんじゃないかと楽観する。ダメかな?
こうすることで、サイドのMFがずるずると下がっていくということも減らせ……るような気がしてたけど、結局WGが下がってきてMFが最終ラインまで下がるってこともあるのかな……。
3-4-3は一般的に攻撃的布陣と取られるが、そうではなくトータルフットボールを守備的に加速させたようなイメージで捉えてもらいたい。
というわけで、現状の日本代表を3-4-3にアレンジしてみた!
こんなのはいかがでしょう。
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