今後どうなるかを見守ろうじゃないか。
最後に書いた「国民が本当に見ているものは何か」って部分が言いたかっただけなのに、ずいぶん長くなっちゃったなー。
- 民主大勝利のテレビ報道
いやー、しかし民主党の圧勝ですな。選挙特番始まった直後に「民主326議席」とか見たときは目を疑ったわ。
結果的に、単独2/3までは行かなくてよかったけど。
報道特番をテレビで見てたんだけど、その感想。
最初はフジテレビ、その後で田原総一郎がやってるテレ朝とTBSを入れ替えつつ見てたんですけども。
日テレは島田紳助が出てる時点でアホくさいので見なかった。というかチラっと見たけど島田のありがたいご意見が胸糞悪いんで見なかった。
んで、一番マトモだったのが意外にもTBSだった。やたらと「自民党は、この後暫定的に麻生総裁を継続する」という点を連呼してムダに噛み付いてたのは眉をひそめたが、それ以外の論調や田丸美寿々の司会ぶりなども含めて概ね平常心を保って見られた。
自民には、今回の敗因分析を聞き、今後の対応などを聞く。
民主には、これだけの大勝をしてるんだから、マニュフェストはどのように実現していくのかを聞く。
特に司会者の感情を押し付けるようなトーンではなく、淡々としていて良かった。
まぁ、といっても出てる連中が自民は平沢勝栄と世耕、民主が松原仁という、別に意見聞いたところで意味のない連中だったことが番組そのものの意味をゼロにしているんだけども。
逆に最悪だったのは日テレ。これは前述のとおり島田紳助様のありがたいご意見がうるせぇうるせぇ。あと嵐の桜井クンに話題振るので、見ている方がバカらしくなる。
見てる人間をバカにしてんのか。
んで、日テレと僅差で悪かったのがフジテレビ。
もうなんだか安藤優子がうぜーうぜぇ。
おめぇの個人的な意見なんかどうでもいいんだ。なんで民主が勝利っていうネタを言うたびにニヤニヤするんだよ。そんなに民主が勝ったらうれしいのか。なんかお前に得があるのか?
自民の人から意見を聞く回数は少なく、また聞くときもイチイチ的外れなありがたいご意見を一言付け足してそのままCM行ったりする。
もう、これ何なの。これが偏向じゃなかったら、何が偏向なの。
- では今後どうするのかの報道
そこに、俺が民主党の中でもっともマトモだと思っている枝野が出てた。
枝野はこれまでの発言を批判されていたりもするんだけど、彼は「話のできる」人だと思ってる。「今はこう思っている。だからこうしたい」というのを言葉で表せる。これは大事だと思う。
他の政治家にありがちな、本当はやりたいことがあるんだけど「こういうことがやりたいです」って言い切るといろいろ質問される、それに答えられるような知識がないからうやむやな言葉でテキトーにいなしておく、という事があんまりない(まぁ民主が自滅しまくってた頃はお茶を濁していたこともあったけど)。
そんでもって、田原総一郎の番組では枝野が数々の質問に直接答えていた。
この問答が、実に筋が通っていてテンポも小気味よかった。
リベラル勢力に政権が移ってもっとも不安が残る「国防」という点についても番組内で触れていて、彼らの「外交は現状維持が基本」という言葉が聞けた。
(これは他局の番組内でも時期財務大臣と予想される藤井も同じ事を言っていたので、おそらくは大丈夫だろう)
だから俺としては、ちょっと安心。
民主党も、ようやく政権というものに現実感が沸いてきたのだと思う。
俺は民主党内の旧社会党系勢力を大変危惧していて、コイツラが党全体のイデオロギーを極左に振っている元凶だろうと思っている。
だからこそ、今の民主党に政権を渡すなんて怖すぎてイヤだった。
だけど、こういう比較的まともな人間が民主党内である程度の勢力を保持していてくれれば、豪快な悪法を通過させたりすることもないだろう。
といってもまだ民主党に何でも任せていいとは思っていないけど。
しっかりと監視していかないと、あの執行部は強引に悪法を通す可能性がある。
だからこそ、今こそ、腐りきったマスメディアの「権力監視」の機能を遺憾なく発揮してもらうタイミングだと思う。
いいかマスコミ、今こそ仕事しろよ! くだらん漢字の読み間違いをネタに盛り上がってる場合じゃないぞ! アイツらは放っておいたら暴走するからな!
- 国民が「本当に見ている」ものは何か
結局は、国民の方が自民党の60年支配の体制に慣れすぎてしまって「その政党がどういう政治を行ったか」を判断する能力を奪われている。政治そのものを見るつもりがなく、ただ「減点探し」しかできない状態だと思う。だからこそ、くだらないことがニュースのネタになる。
今まで、ずーーーっと自民党で、国民の意識の中には「自民党が政治をやってあたりまえ」と思ってるフシがある。だから減点があれば、自民党に入れない。減点がなければ、自民党に入れる。
それを60年ループしてきた。結局そのループに国民が慣れすぎた。国民が求めてないから、マスコミも政治について伝えない。減点ばかりを伝える。とても健全とは言えない。
民主党政権になって、少しはこの風潮が変わってもらえたらと思う。
政権がどういう立法を、どういう外交を、どういう経済対策を、どういう税制を行ったか、ということをマスコミが報道するようになること、そして国民は政治の内容によって政権を選択することが根付いて欲しい。
という風に、両親と何度も何度も政治について話をして感じた。
わかるんだけどね。ずっと自民党政治が続いて、どんな疑獄があろうと自民党の政権が揺らがないという時代を生きてきた世代だから。
生きている間にこんな時代が来るとは思わなかった、というのが今回の選挙の感想なんだ、親の世代は。
今回の選挙では特に疑獄もなかったが、とにかく自民党が負けるという姿が見たかった、そういう面もある。
そういう意味では、マスコミの偏向っぷりもある意味では仕方がない。マスコミ側が民主党寄りの情報を出したいという気持ちは当然あっただろうが、視聴者側も自民党を負けさせたいとどこかで思っていたのだから。
だから、今までの偏向報道については俺はすべて許す。
問われているのは、これからだよ。
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