週末は映画鑑賞デーと洒落こんで、次々に映画を観たので、またその感想。
「DEJAVU 」2006年、主演デンゼル・ワシントン。
これも前情報は特になく、Huluで見つけてデンゼル・ワシントンがカッコ良かったので観てみた。
ほし:★☆☆☆☆☆(1/6)
寸評:役者、演出はとってもカッコイイ。とってもスタイリッシュに2時間を無駄にするための映画。
まぁね、結論から書いてしまうけれども、ものすっごいつまんない。
正確には、開始1時間は「んで、んで、どうなるのどうなるのっ」という感じで引き込まれて、途中で誰しもが必ず「はぁ?」ってつぶやくことになり、あとの1時間は真顔。目が座って、感情の抑揚もなく、禅のスタイルで精神修行ができる。
そもそも「ぼくのかんがえるさいきょうのえいが」って、ストレスとカタルシスがバランス良く配置されていて、かつ、全体が一本のストーリーとして矛盾なく筋が通っていて、キチンとオチることだと思うんですよ。
だから、例えば面白いとよく言われる「SEVEN」ね、7つの大罪になぞらえて起きる犯罪をブラッド・ピットが追いかけるってやつ。あれ、筋が通ってなくてオチてない、ただ胸糞悪いだけのエンディングを見させられるのでかなりつまんない。途中までと、演出は最高にカッコイイけどね。
だって、7つの大罪を犯したからそれになぞらえて殺すのに、奥さん何の罪もおかしてないじゃん。なのに惨たらしく殺され、それが犯人の「嫉妬」の罪だ、とか言われても。なんだそりゃ。
はい、それましたね。元の話に戻しましょ、なんだっけ。セリーグの4球団がレベル低すぎてつまんない、って話だよね。そうそう。4球団のうち、3球団は投手陣崩壊なんですよ。広島だけが点が取れないから負けるっていうね。なんだろうなぁ、投手陣が崩壊しているチームと同じゲーム差で……
はい。
でね、このデジャヴっていう映画。
もうね、見てるとでんぐり返っちゃう。びっくりするよ、マジで。でんぐり返って返って、なんかそのうち平衡感覚がなくなってきてね、上下感覚がモヤーっとしてくるじゃん。でもそんなモヤーっとした状態で「はい、次は跳び箱でーす」って、今思うと小学校の体育ってこえぇな!
はい。
いやー、デンゼル・ワシントンかっこいいのよ。優秀なATF(アルコール・タバコ・火器取締局だっけかな?)の捜査官なわけ。
で、アメリカ海兵隊の新入隊者っぽいのを満載したフェリーがテロ事件によって爆破される事件が起きるのよ。犠牲者500名超。ひどい事件だよ、うん。
そんで、なんかもっとすごい所の特別調査チームみたいなのにデンゼル・ワシントンも入れられるわけ。うんうん、そこまでは素晴らしい。
特別調査チームは、実は政府が持ってるスパイ衛星みたいなやつを駆使してるんだよね。簡単に言うと、全米の主要な地域をすべて録画していて、過去起こったことを再生できる、っていう装置。
でもその装置には制約があって、早送り・巻き戻しはできない。4日と6時間前に起こったことを、リアルタイムスケールで再生することしかできない。
リアルタイムスケールで再生することしかできないから、捜査官の勘や証拠集めなどのテクニックが必要で、そのためにデンゼル・ワシントンが呼ばれた、みたいな塩梅。
なるほど、SFとしては面白い設定。そこまでは素晴らしい。
では実際に見てみると…各個人の家の中の映像まで作れちゃう。
え…? 衛星からの映像をつないでるんですよね……? うーん……まぁ深く考えるのはよそう。そういうものだということで受け入れよう。
そんなこんなで、デンゼル・ワシントンの鋭い洞察によってある犠牲者の一人(の4日と6時間前)を見張ることに。
4日と6時間前の映像は、プロジェクタによってスクリーンに映しだされている。
デンゼルがレーザーポインターをスクリーンに当てる。
と同時にシステムダウン! なんだ、何が起こったんだと現場は大混乱!
やがてシステムが復旧すると、デンゼルが怒り心頭で周りに詰め寄る。
「今、彼女は俺のポインタに反応した!」
……はい?
「この映像は過去の録画じゃない、まだ生きている!」
…………はぁ?
ちょ、ちょっとおっしゃってる意味が分かりませんが……。
そして周りの科学者達がこう言うのだ。
「その通りだ。これは録画じゃない。まだ彼女が生きている『過去』を映している」
えーと……そのぉ……
はい、この映画おしまい。おしまいだよ。すべてが台無しだよ。
大体だね、1000歩譲って実際の過去を映しているとして、なんでプロジェクタで映したスクリーンにレーザーポインタ当てただけで過去の世界の方にも反映されちゃうんだよ。おかしいだろ。
どう考えたっておかしいだろ! 最後まで見たって、結局それは解決しなかったよ! おかしいだろ!
もうここからは、ものすっごいつまんないタイムパラドックス物突入ですよ。
結局その犠牲者を救うため、デンゼルが特殊な装置を使って過去に戻るとかいう、もうどうでもいいストーリーに。もう、あんまりにもどうでもよくて耳掃除しはじめたよ。
そしたら、なんか久しぶりに耳かきなんてしたから、かなりゴソっと取れて。いや、やっぱ気持ちいいね、ゴソっと取れるとさ。音も心なしかよく聞こえるようになって。
なんだろ、あのカナル型のイヤホンって最近主流じゃん。
↑こういう奴ね。
これ使ってると、耳あか溜まりやすくならね? 俺だけじゃないと思うんだけどさ。
はい。
最後までイヤホンについて語って終わりでもいいのよ、いやホントに。本当にその後はどーーーーでもいい展開なんだ。
過去に戻って「ダメだ、これじゃ何も変わってない!」とか言うくせに、特にその伏線回収することもなく、歴史を変えちゃうし。変わってんじゃん、特別なこと何もしなくても。
というわけで、久しぶりに2時間無駄にしたなと言い切れる映画でしたわ。
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