ほし |
★★★☆☆ (3/5) |
---|---|
寸評 |
(2020/07/29 追記) シーズン 1 やシーズン 2 は素晴らしく面白い。だけれども後続シーズンがグッダグダ。なので私は途中で観るのをやめた。なので総合的にはこの評価。 |
お話の概要
私が勝手にジャンルわけしている「ギフトもの」の 1 つ。「ギフトもの」の定義については、 Numbers のレビューでも書いてるので詳細はそっち参照してください。
まぁ簡単に言えば「なにかしら 1 つの超すごいスキルを持っていて、それを駆使してでっかいことをする」みたいなプロットの事を指して言っているんだけども。
この PERSON of INTEREST も、そんなプロットを完全に踏襲しているドラマの 1 つ。
「ギフトもの」の、ギフトがコンピュータ寄り
ギフトもののプロットなんだけど、このドラマはかなりコンピュータ寄りなお話。なので私は結構好き。ここに登場するコンピュータ(マシーンと呼ばれる)は、スーパーパワーではあるけれど、ギリギリ現実的。
ギフトはスーパーパワーを持った「マシーン」
音声通話、電子メール、町中に存在する監視カメラ、これらを監視し、各情報を横断的に自動解析することでテロリズムの脅威度を算出し、警告を出してくれるというコンピュータが登場する。主目的として「テロを未然に防ぐ」があるため「テロの閾値未満の脅威」も当然存在する。
その「テロの閾値未満だが、脅威の周辺にいる人物」の情報を仕入れられる人物が、準主人公のハロルド・フィンチ。ギフトものは主人公がそのままギフテドな事が多いけれど、ここでは主人公リース視点でストーリーが展開され、リースからみたフィンチ、として描かれることが多い。
まぁ主人公のリースはリースで、元 CIA の潜入捜査官であり戦闘のプロということで、これがもうめちゃくちゃ強い。一人で十人相手にしても勝てちゃう。とてもマッチョで、ギフトものではあまり見ないキャラクター性ではある。
マシーンはスーパーパワーだが、制約もある
今まで数々見てきた中で、こういうヒネりなくマッチョなキャラクターは無かったので逆に新鮮。さらに。この PERSON of INTEREST が面白いのは、設定にヒネりが入ってる。ヒネってないキャラクターが新鮮、かつ設定がヒネってある、ってステキやね。
このマシーンが出してくる「脅威の周辺にいる人物」というのが、「殺される側か、殺す側か分からない」という点。
これがね、面白い。
理由なんて別にどうでもいいけど「個人情報を過度に露出することによる政府機関の悪用を防ぐための設計ポリシー」「リバースエンジニアリングされないため」みたいな、なるほどもっともだと思えるような事柄を並べられると納得してしまう。
マシーンが出してくる人間は、被害者なのか加害者なのか。まずはその人物を監視するところから物語が始まる。見てる方としては、これが意外とドキドキする。
「電話を盗聴していたら、こいつは脅されていた。こいつは被害者だろう」と思って隠れて護衛していたら、実は脅迫されてやむにやまれず殺しにいく、みたいになって「こいつ加害者だ! 今すぐとめろ!」みたいなね。なかなか面白い。
他のドラマと同様、毎回同じパターンの繰り返しではあるが
途中まではフィンチのスーパーハカー大活躍、最後にリースが出てきて武力解決みたいなのが1時間の大枠。リースは主人公であり常に彼が中心に物語は展開していくのだけれど、結局この物語を支えているスーパーパワー(マシーン)関連はすべてフィンチによって行われる。
フィンチがリースと組むことを選んだ、という前フリがあり、裏を返せばリース以外がこのスーパーパワーを行使することができないということだから、これはリースのギフト的なものだという捉え方もできる。
が、僕はフィンチのキャラクターが好きなので、フィンチを「物語上、ただのモノ扱い」したくないなー、なんて。
まぁただのモノ扱いが妥当なんだけども。
結局、登場人物のキャラクター性が魅力の大部分
フィンチの一癖も二癖もあるキャラクター性が、よりこの物語を魅力的にしていると思う。やっぱこういうクセのある感じ、流行ってるのかもね。他のドラマでも、いけすかない、鼻につく、空気読めない、などなど人当たりがいいとはとても言えないようなキャラクターが流行っているので、フィンチもその一員かもしれない。
そもそも刑事コロンボだって相当アレな感じのキャラクターだし、こういうのがウケるのは今に始まったことじゃないだろーけど。
そんな感じで、私が最近見てる海外ドラマの話でした。
やっぱそろそろギフトもの飽きたな……。
2 件のコメント:
comment id : 3883089228070165349
推理ものが好きなのでコメントしちゃいました。今回紹介している二作面白そうですね!見てみようと思いました。言われてみれば昔はマッチョ系で今は知的な主人公が頭がいい系のが多いですね。
また、海外ドラマ関係のオススメ更新されてないかなって、たまに覗きにきます。失礼しました。
癖のあるキャラではグラナダTVでやっていたシャーロックホームズを思い出して、もう一回見てみようかなと思ったり、製作側も視聴者のハートを掴むためのキャラ立てとか大変なんだろうな、なんて。
comment id : 2795771118360257155
あら、参考にしていただけるなんて有難い! えぇ、今回の2作はどちらも面白いですよ。ま、まずは PERSON of INTEREST を強くオススメしますけどね。
ぜひまたコメントしにきてください。私もうれしいので!
コメントを投稿