アクセラ 15XD を納車 5 日で 1000km 乗るヤツ

2017/03/26

くるま

新車納車から 5 日で 1000km 乗るとか、もはや正気の沙汰ではないですよ。
でもね、楽しくて乗りまくってしまったね。





前車のガソリン 1500cc 5MT から新車のディーゼル 1500cc 6AT への乗り換えなので、結構違いが多くてそれが楽しいのよねー。

アクセラ 15Fアクセラ 15XD
燃料ガソリン軽油
排気量1500cc1500cc
ミッション5MTトルコン 6AT

■発進が力強くない!?
これがねー、最初「ディーゼル 1500cc と小さいとはいえ、元の 1500cc ガソリンと比べたらさぞや力強いんやろなぁ」と思ってたの。
だけど、これがビックリ、ガソリンと比べても特に力強さを感じないの!
そこで色々試してみたら、 AT の乗り方工夫しないと「それなり」な加速しかしないんだなって。
MT だとギア固定されてるから、動き出して 2nd に入れたらジワッとアクセル踏んで、まぁ 30km/h ぐらい超えたら 3rd に入れよう、みたいな乗り方してたわけですよ。
そんで、同じアクセルワークで乗ってみたら、ジワッと踏んで 2000 回転超えたところで 3rd に入っちゃってダラダラダラーっと 40km/h まで加速する、みたいな動きに。
最初は「あれー?なんでだー?」ってカンジだったんだけど、意識してアクセル若干大きく開くことでようやくディーゼルっぽいググーッと加速していく感じになった。トルコン AT も相まって、ガソリン 1500cc MT とはもう全然違う力強い加速。
まぁアクセルワークでやるのがかったるかったらセミオートマのモードでシフト指定すればいいだけだけどね。どっちでやるかは好みの問題。

■発進をデミオ XD と比較
デミオ XD では少ないアクセル開度でもグッと前に出るカンジがあったのだが、アクセラはもっと開かないとディーゼルっぽさは感じられない。
理由は車重もそうだけど、アクセラの方がデミオよりもローギアードで加速が良い設定になっているが、似たような回転数で次のギアにシフトアップしてしまうせいではないかと思われる。
デミオ XD はレンタカーで 2 日間乗った時の記憶をまさぐって書いてるので、ウソこいてるかもしれないけど。
アクセラのシフトチェンジタイミングがこうなってるのは、たぶん燃費スペックを考えるとすぐに高いギアに入れたいんだろうなぁと。
なので、実際に乗ってみて「ディーゼルらしい」加速をしようとするとちょっとローギア引っ張るんで実燃費は落ちる。ただこれはめちゃめちゃストップ・アンド・ゴーを繰り返す時の話。
第一京浜みたいに一度動き出したらある程度の距離走れるような道路であれば、さっさと巡航速度にあげられる分燃費に響くことは余りない。
デミオ XD は特に意識しなくてもスペックと同じ燃費が街乗りでも出せてしまったりする素晴らしい車だけど、アクセラ 15XD でそれをやろうとするとトロトロ発進することになる。後ろの車から「ったくトロいなぁ!」って思われる程度には遅い発進になるのであまり気分良くないだろう。

■高速の上り坂で加速しない!?
高速での一定速度巡航はディーゼルの最も得意とするところであって、実燃費もめちゃくちゃ伸びる。スペック以上に実燃費が出ることも。
JC08燃費 21.6km/L だけど、高速メインで 250km ばかり走って実燃費 21.7km/L になったりする。


スペック超えの実燃費


なんだけど。
低い回転数を維持して巡航するのは大得意としても、それゆえの操作しづらいシチュエーションも存在するのよ。
ありがちなシチュエーションとして 100km/h ぐらいで巡航してる場合の話。
アクセラ 15XD だと大体回転数は目測 2200rpm ぐらい。ここで上り坂に差し掛かったとしましょう。
これが、まぁ速度が落ちる。キックダウンしなきゃダメなのか!? って思うほどに速度が落ちる。まぁ 6 速 2200rpm なんて力出るわけないからね。駆動力に余裕が出せない状態だから仕方ない。
2000rpm を割り込んで 1500rpm ぐらいにならないと勝手にシフトダウンはしてくれない。
MT ならシフト落とすんだけど、 AT だとキックダウンして意図的に落とさないといけないのかなぁ、これは操作しづらいなぁなんて思ってたの。
これは単に俺が AT に慣れてないって類の話なんだけどさ。
そんな時、アクセラ 15XD ならパドルシフトがあるんですねー! いちいちマニュアルモードに入れなくても D レンジに入れたままハンドル横のパドルをソッと押してやるだけで今のシフトから一つ落としてくれる。
便利! これはちょっとした起伏を気軽にクリアするためにとっても楽チン。
「 AT が逆に不便になる」みたいなシーンをユーザーインターフェース的にカバーしてくれるアクセラ最高です。

■とにかくエンジンが静か
どこでも語られているような話だけど、 Skyactive-D はとにかく静か。本当にディーゼルなのかと疑うレベル。
アメリカ人は静かな掃除機が嫌いなんだってさ。
理由は「それだと力が感じられないから」とかいう実にメリケン的模範解答。
それと同様に静かなディーゼルは「パワー出ている感じがしない」というメリケン的な感想を抱く人もいるんじゃないかと心配になるレベルの静けさ。
いや、無音じゃないよ、当然ね。無音なのがいいならモーター駆動な車とか、吸音材詰めまくってる車に乗った方がいい。それ以前にアクセラスポーツはハッチバックだから後席からのロードノイズもセダンよりあるし「静かな車」って言ってるわけじゃない。「エンジンが静かだ」って言ってるわけ。
アイドリング時に i-Stop が働かない場合でも、ただ普通のアイドリング音。実に素晴らしい出来栄えだと思う。

■とにかく乗りやすいオルガンペダル
前車である BK アクセラも、テレスコピックやペダル配置は良く考えられていて運転姿勢は悪くなかった。
けど BM アクセラは二回りぐらい良くなった。
まずホイールベースを広げてまでこだわった足元のスペース。BK アクセラと比較しても若干アクセルペダルが右寄りに配置されてるような気がする(体感)。
たぶん回転半径が犠牲になって 5.2m から 5.3m になっているけれど、その誤差のようなデメリットを補って余りあるメリットがあるように感じる。
なによりオルガンペダルとなったアクセルがすばらしい。とにかく右足が疲れない。むしろ AT に不慣れな俺が手持無沙汰な左足のやり場に困って左足の方が疲れるぐらい。
オルガンペダルって、こんなに操作しやすいんだなぁと長く乗ってみて初めて体感できた。足首の動きだけで操作できるから力加減も比較的容易で、そうなると右足の太ももあたりの緊張感がかなり和らぐ。
太ももにテンションかけなくていいから足をよりリラックスする長さ、角度にシートを調整できる。
もう言う事なし。このような大衆車に、コストをかけてオルガンペダルを採用したマツダの信者をやめることなどできない。


というわけでますますマツダへの信心を深める僕の、アクセラ 15XD 評でした。

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