ほし | ★★★★★ (5/5) |
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寸評 |
舞台はアメリカ、シリコンバレー。コンピュータ・プログラマが自分の技術で起業(スタートアップ)する話。
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2021/07/01 シリコンバレー完結に伴い更新
私のオススメドラマランキング 1 位
この「シリコンバレー」、私は大好き。今まで観たドラマの中で、もっとも笑い、もっとも泣いたかもしれない。なので、今、他人から「おすすめのドラマは?」って聞かれたら、間髪いれずに「シリコンバレー!」と答えるだろうね。それぐらいこのドラマは素晴らしい。
以下ネタバレ含むかもしれないので要注意です。
素晴らしい設定やストーリー
世界観
なにより、このドラマの世界観が素晴らしい。主人公はコンピュータ・プログラマ。その時点で評価 +50 点。何点満点かは知らないけど。てきとーに点数つけてんだけど。
シーズン 1 の冒頭のストーリーから、グッと引き込まれるんだよ。
主人公の考えたしょーもないウェブサービスは、どう考えてもビジネスにはならない。けど、そのサービスのために作り出した圧縮アルゴリズムが実に素晴らしかった。
そのアルゴリズムを 1000 万ドルで売ってくれというオファーまで受けるほどに。業界トップ企業ですら騒然。
悩みに悩んで、しかし主人公は金を受け取るのをやめ、このアルゴリズムで自分のビジネスをやろうと決意するワケ。
ね? どう考えても応援したくなるでしょう?
ストーリー
ストーリーも素晴らしい。基本的に IT 業界人たちを小馬鹿にし続けて笑いを取り続けるストーリーなんだけども。なんていうか「現実のシリコンバレーあるある」みたいな。
だけど、各シーズンの最終話はそれぞれ最高に盛り上がりを見せるんだよ。
「うわぁー、これどうなっちゃうんだぁ」「もう、どうしようもねぇ、おしめぇだ……」みたいな所から一発逆転の満塁ホームランかっ飛ばすカンジ。
特にシーズン 1 とシーズン 2 は、何回観ても泣ける。エンジニアだったら間違いなく泣ける。奇跡的で、でも「あるかもしれない」「あったらいいな」と思えるような、手に届きそうな奇跡。そんな「現実」と「幻想」の狭間で、エンジニアは涙するストーリー。
ぜひともシーズン 1 とシーズン 2 を観てもらいたい。このブログエントリを書いているのだって、 9 割ぐらいは「この最終話、最高だったろ? な?」って言いたいからなんだよ。そんぐらいすっばらすぃストーリー。
最終シーズン
最終シーズンのシーズン 6 は「制作側も力尽きた」というカンジがストーリーにも滲み出ている。ソレより前のストーリーからは、パワーダウンしてしまった。でも、それはそれで、なんか俺にとっては心地よかった。
「あぁ、シリコンバレーというドラマは全力で作っていたんだな」
なんてね。受け取り側が勝手に感じてしまってね。
最終シーズンだけは、最後のオチは今までと毛色が違うの。ネタバレだけど、一発逆転しないんだよ。
でも「含み」を持たせて終わるの。なんか現実世界でも似たような経歴の人いるよな、みたいな。それって、実は失敗したからではなくて……みたいな。
そういう「現実世界との繋がり」を今までよりもググッと広くして、このシリーズは終わりを迎える。その終わり方も、なんかとっても素敵だなって思えた。
最高にくだらないコメディ
過剰な皮肉
IT業界のパロディをふんだんに取り入れた最高にくだらないストーリー展開も魅力的。もうね、過剰。過剰なほどに小馬鹿にしてくる。でも、それが何だか「妙なリアリティ」を持つんだよね。それぐらい現実のシリコンバレー住人たちが変人だってことなんだろうけども。
ベンチャーキャピタル (VC) のトップがすごい変人だったり、強欲な CEO がいたり、うさんくさい VC、 IT バブルに乗じて大金を手に入れた最高にイヤなやつ、などなど……。「あれ、もしかして現実でいったらコイツがモデルなのかな?」みたいなニュアンスをそこかしこに感じ取ることができる。これがまた笑えていい。
まとめ
とにかく、すべてのドラマ視聴に優先して「シリコンバレー」を観た方が良い。とにかくバカバカしさに笑える。とにかくストーリーで泣ける。
1 話 30 分というのもテンポが良くて、サクサク観進めてしまう。
一度「再生」を押してしまうと、シーズン終わりまで「停止」を押すことができなくなる。それぐらいにのめり込むよ。
特に IT エンジニアなら間違いは無い。必見。
※2021/07現在、 Amazon Prime Video だとシーズン 1 ~ 5 だけが視聴可能で、なおかつ購入が必要です。
日本では U-NEXT が独占配信契約となっている模様。
こっちだとシーズン 1 ~ 6 が購入なしで観られました。僕も U-NEXT で観ました。
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