寸評
ほし ★☆☆☆☆ (1/5)
ただただ退屈な映画。「怪人 JOKER は、いかにして生まれたか」がテーマなんだけど、最後の最後になるまで JOKER の発露は無い。ただひたすら不幸な身の上の男の話を 2 時間弱観続けさせられる。これが途中から退屈で退屈で……。しかもオチも「なんだそりゃ」みたいな取ってつけたようなご都合主義で萎える。
ハッキリ言ってつまらない。
主役の怪演や映像演出は素敵だっただけに、実に勿体ない。
ただただ退屈な映画。「怪人 JOKER は、いかにして生まれたか」がテーマなんだけど、最後の最後になるまで JOKER の発露は無い。ただひたすら不幸な身の上の男の話を 2 時間弱観続けさせられる。これが途中から退屈で退屈で……。しかもオチも「なんだそりゃ」みたいな取ってつけたようなご都合主義で萎える。
ハッキリ言ってつまらない。
主役の怪演や映像演出は素敵だっただけに、実に勿体ない。
以下ネタバレしかないですよ。
怪人 JOKER に求めるモノ
まず最初に言っておくと、私はバットマンシリーズをほとんど観たことがない。唯一観たことがあるのが「バットマン・オリジナルムービー(1966)」だけ。バットマンは腹を抱えて爆笑した覚えしかない。そんなワケで、ジョーカーというものもよく知らない。ただダイジェスト的に「『ダークナイト』のジョーカー」の動画を観たり聞いたりして、イメージはある。
神出鬼没の悪のカリスマ、バットマンと相対する存在。
奇抜な行動、ド肝を抜く悪事、しっかりと逃げられる作戦、明晰な頭脳。
悪事の目的は、金ではなく世間を驚かせたいという欲望。警察やバットマンへの挑戦、挑発。
そういう快楽的な犯罪者というイメージ。概ね世間一般と離れたイメージではないと思うんだけども。
こういうキレ者犯罪者の成り立ちを描く映画だというんだから、こりゃ期待しちゃうよね。
どのような奇抜なストーリーが用意されているのか、どんな逆転劇が用意されているのか、私はワクワクが止まらなかったよ。
4 つのつまらない理由
でも、実際はすごくつまらない映画だった。ガッカリよ。どうしてつまらなかったのかをまとめると、以下 4 つの理由にまとめられると思うんだよね。
- 悪のカリスマが生まれた原因が「親からの愛情不足」って……
- 精神病という設定が最悪
- 途中から急にご都合主義展開が爆発
- JOKER が「悪のカリスマ」ではなく、ただのキッカケになってる
1. 悪のカリスマが生まれた原因が「親からの愛情不足」って……
あのですねぇ、 JOKER というのは悪のカリスマなわけで、不世出の2つと並ぶ者なき大悪党なわけですよ。ね。ある意味スーパーマンみたいなもんなの。
そのスーパーマンが生まれた理由が「親からの愛情が不足していたから」ってさぁ。
いくらなんだって理由として弱すぎるでしょ。そんなのが理由だったら、そこら中にJOKER誕生しまくっちゃうでしょ。
心に闇を抱える一因としてそれは有ってもいい。けれど、それ以外に「どういう能力、努力、素質によって悪のカリスマになれたのか?」が全く語られない、描かれない。
それじゃ JOKER とその他不幸な生い立ちの人々との違いは何? 説明がなければ観ている方が理解できない。
それまで凡庸な人生を歩んできた男が、突然心境の変化で大犯罪者になるっておかしくねぇかって話。
学もなく、技能もなく、ピエロの日雇いをやって日々過ごしている男がですよ。特になんの理由もなくですよ。ある日「俺は母親から虐待されていたんだ!」と知って、階段を転がり落ちるように悪のカリスマへ。
悪のカリスマって、そんな簡単になれるもんなのか? それなら別に JOKER にカリスマ性を感じないんだけど。簡単になれるなら、カリスマなんて感じようがないよね。だって思い立ったら俺でもなれるってことでしょ?
悪とはいえ、そこには羨望なり憧憬なりを感じる要素が無いとカリスマ足り得ない。
つまり完全にストーリーが自己矛盾なんだよ。
思い立ったが吉日、ってノリで悪のカリスマにはなれない。絶対に。
なのにこの映画の JOKER はなっている。
ここに圧倒的な押し付け感、理不尽感を感じてしまう。
それにさぁ、凡庸な男が覚醒するキッカケが「親の愛情不足」って。もう「 24 人のビリー・ミリガン」から何年経つよ? お前、まだ「そこ」なん? って話よ。
使い古されすぎた陳腐化した理由だけで覚醒されちゃ、そんな安上がりカリスマを持ち上げることはできんわ。
いっその事、何か持って生まれた超能力があって、それが覚醒したとか言ってくれた方がまだスッキリするわ。ウルトラ陳腐なヒーローものになるかもしれないが、それでもカリスマ性の皆無な悪のカリスマを誕生させるぐらいなら、そっちの方が随分マシだろう。
2.精神病という設定が最悪
なにより最悪なのは、 JOKER は精神病という設定。これは誰か止める人がいなかったのかと頭抱えるレベルで最悪。この設定では、ハッキリ言って感情移入できない。
「現実と妄想の区別がつかない」状態の人間に共感はできないでしょ、普通。
こういう設定したいなら、もっと他に描き方があったはず。観ている側は現実と妄想の区別はついてる人間なワケでしょ(たぶん)。だから、観客の代役が映画の中に居ればよかったのに。
たとえば「なぜか JOKER と若い頃から気が合う友達」を登場させておいて、途中までは JOKER 視点だけど JOKER が狂気を帯びてきたらその友達視点に転換するとかさぁ。
もっと観客の共感を得て、それでいて JOKER の狂気、恐怖をゾクッと感じさせる手は有っただろうに。
精神病の症状が進むごとに観客の没入度は下がっていく
前半 1 時間はね、まだ症状がそこまで顕著じゃなかったの。妄想に溺れることもなくて。ただ「嫌な思いをした時に、なぜか笑いだしてしまい抑えられなくなる」という症状があるだけ。
だから、ここまでは良かった。とても良かった。
病気の影響もあるのか、人とコミュニケーションとるのも苦手。特に優れたスキルがあるわけでもない。
それなら観客としても入り込めるんだよ。心の動きが想像できるから。どこかしら自己投影もできるしさ。
例えは悪いが、ニュースで被害者が涙を流してインタビューに答えているのを見て、共感しちゃって見ている自分まで泣いちゃうような感覚。
主役の怪演もあり、実に不幸な男が様々な不運から痛めつけられていく様が痛々しく、観ているコチラまで苦しくなっていくの。
そう、ちゃんと没入できてるんだよ、最初は。
具体的には、幼稚園に行って拳銃落として仕事クビになるまでは。俺はかなり没入してたよ。
それが、途中から段々雲行きが怪しくなっていく。
母親が自己愛性パーソナリティ障害だったと知って、自分が幼い頃から虐待されて育ってきたと気付いたあたりから。劇場でため息ついてしまうほどに退屈な展開へと転がっていく。
JOKER はショックによりスイッチが入ってしまったようで心のタガが外れてしまう。
「妄想と現実を混同しはじめる」のだけど、なんというか導入が露骨すぎるし急すぎる。
もっと、なんというか「ファイトクラブ」のような、イカれていくステップアップ感があって欲しい。そうじゃないと観てる時に「あー、これ妄想だろ?」って気付いてしまう。
だってさ、それまではただの「カワイイ隣人女性」だったのに、突然ピンポンしてドア開けるなりディープキスだよ?
そんなワケねーじゃん。
仮に現実だとしたらこの女ヤバすぎるって思うよね。そうなるとこの女何考えてんだ?妄想じゃないとすれば、コイツがウルトラサイコパスで JOKER を操る側のヤツか?とか色々考えちゃうわけ。
まぁ結局はただの妄想で隣の女は無関係なんだけども。よっぽど隣の女が JOKER 誘導してる方がまだ没入感保てたけどね。
ま、しかしそうなると今度は JOKER のカリスマ性がますますゼロになっていく罠ではある。
結局「妄想かどうか?」を観客が逐一判断してしまう
とりあえずギリギリ悪のカリスマとしての地位を「妄想だった」ということで保った JOKER クン。このアホみたいなディープキスのシーンから程なくして、なんのシーンだったか忘れたけど観客側に「妄想と現実の区別がついてない」と印象付けるシーンが入ってくるのね。
これでこの事実は周知されたと。
しかし主人公が「現実と妄想の区別がつかない」という事は、映画に致命的なダメージを与えるんだよね。
主人公の目の前で繰り広げられている出来事は、主人公は当然真実だと信じているんだけど、観客は信じる事ができない。だって「区別できないよ」って映画側から言われちゃったから。
こうなると、もうそれ以降主人公への感情移入はゼロ。もともと乏しくなっていた没入度が、晴れてゼロになる。
感情移入、没入の無い映像って「映画」じゃないんだよね。「説明」なの。
「精神に異常をきたした男が、なんか彼にしか分からない基準で暴れました」って具合のね。
ドキュメンタリーなら見たいかもしれんが、架空のキャラの説明文は魅力がなさすぎる。
なぜ「説明文」になってしまうのか?
映画を面白いと感じる時は、大なり小なり「その世界への没入」が有るはずなんだよ。ちょっと「没入」って言葉の繰り返しになっちゃってるけども。
でも、そうなんだよ。
「プライベート・ライアン」なら、あの戦場の緊張感、あの分隊の雰囲気に。
「天空の城ラピュタ」なら、パズーとシータの巻き込まれ感、パズーの正義感、ドーラ一家の空気、ムスカの冷徹な瞳に。
観客はただの傍観者ではあるけれど、しかしその世界の空気を吸っているはずなんだよ。
映画館にいるけど、そこは映画館じゃない。
頭を上げたら死ぬかもしれない戦場だし、龍の巣の向こうにあるラピュタを信じて突っ込む飛行船のブリッジなんだよ。
観客に、今あなたは日本に居ますよって思い出させてはいけないんだよね、基本的には。
だけど、現実と妄想の区別がつかないと言われたらどうなる?
観客は、映画館のスクリーンの前にいる事を一瞬で思いだしてしまう。
で、「今このスクリーンで流れている映像は、この主人公の妄想なのかな?現実なのかな?」とか考え始めてしまう。
これは都合よすぎるから妄想だろうな……やっぱりな、とか。
もう、完全に映画の中の空気と観客が吸っている空気は別物。薄いスクリーン1枚に隔たれて、永遠にも似た距離がそこに生まれてしまう。
だから「主人公が精神病」という設定は最悪。
映画が説明文に変わってしまうから。
3. 途中から急にご都合主義展開が爆発
いくらなんでも、ご都合主義展開が多すぎる。それも途中から急に。しかも最悪な事に、「主人公は現実と妄想の区別がつかない」と言われてから数々のご都合主義が炸裂していくんだよね。もう見てる方はズッコケまくり。
「妄想だと思ってたら真実なのかよ!」
ってね。
- なんの実績もないつまらない男が突然コメディショウのステージに立てる
- 「つまらなすぎる」とかいう理由でテレビに呼ばれる
- なぜかテレビのスタジオに拳銃を持ち込める
- なぜか精神病患者の妄言に貧民が呼応して暴動が起きる
この都合のいい話が連続して起きるもんだから、観ている方はずっと
「はいはい、妄想ね」
って思い、いつまで経っても妄想っていうネタバラしが来なくて、ズルズル続くもんだから
「え、現実だったの!?」
ってズッコケる。
いくら何でも展開の都合が良すぎる。
加えて「妄想かもしれない」というのがチラついて、主人公と一緒に喜ぶことができない。当然、一歩引いて観ちゃう。
両方の面から、まったく物語に入り込めない。
しかもテレビ局を出てから、ラストの展開までご都合主義炸裂。
- なぜか暴動が起きている中、ウェイン一家は路地裏に歩いていく
- なぜかウェインの息子(後のバットマン)だけは殺されない
いやー、なんていうか無理やりすぎねぇか? ほかのバットマンでこのシーンが出てたからって、無理くりそのシーン作ってもねぇ。
あの状況で、暴動が起きている町中に SP もつけずにウェイン一家が出ていくワケなかろう?
つまり後半はご都合主義の連続なんですわ。この展開は、さすがに着いていける人も少ないんじゃなかろうか。
4. JOKER が「悪のカリスマ」ではなく、ただのキッカケになってる
たまたま間違いで JOKER が起こしてしまった「地下鉄でのエリート 3 人殺害事件」が、ゴッサムの貧民たちの耳目を集めたよね。ゴッサムの貧民たちは、自分たちを圧迫している上流階級の者たちへの鬱屈した思いを、その事件に重ねていってしまうワケよね。
で、結果的には "kill rich" (金持ちを殺せ)という社会的なムーブメントが発生していってたね。
ひとつ、この流れで大きく問題があるのは、誰一人として「 JOKER という個性」を支持していないってこと。
貧民は、ただ金持ちを殺した「名も知らぬ誰か」を勝手に神聖視しはじめていただけ。
テレビの生放送で人を殺した事が暴動のキッカケとなったが、彼の言った事が影響を与えたわけではない。
彼はテレビで「人を殺すのは良くないよ」と諭されて、それになんだか逆切れして諭してくれていた人を衝動的に殺すんだよね。
ゴッサムの貧民にだって、さすがにその行動が共感を呼ぶことはないんじゃないだろうか?
ここから推測できるのは、ゴッサムの貧民たちから JOKER が「悪のカリスマ」と認識されていないということ。ただ暴動を始めたキッカケにすぎない。まぁ逆にいえば、暴動を始めるキッカケになったら神聖視されてる=悪のカリスマ、と言えるかもしれないが……。
しかし、それだと「押し出されたように悪のカリスマというポジションに落ち着いた」ということを観客は知っているわけで、観客は熱狂できない。
観客からも「悪のカリスマ」として認知されるタイミングがない
少なくとも映画を見ている観客には、共感を得られることはない。「間違いを諭され、言い返せなかったから殺す」という構図にしかなっておらず、さすがに共感できない。しかも映画の観客は「地下鉄の 3 人殺しは、事故であってたまたま」ということを知っている。つまりあの 3 人殺しにイデオロギーは関係ない。だから、あの事件を軸に JOKER が神聖視されていくのを観客はすんなりと受け入れることもできない。
つまり JOKER は「悪のカリスマ」と呼ぶには、あまりにもカリスマ性が無いってことになる。
だって「たまたま起きた事故で神聖視された」だけなんだよ? まぁその流れに乗っかってテレビの生放送で殺人をしたので行って来いのトントンだって言えるかもしれないけども……。
背景を知っている観客は、なんかしっくり来ないよね。
まぁ JOKER 自身も「誰も自分の個性を見ているわけではない」という事は分かっているような描写されているけどね。
暴動のシーンでパトカーの中で浮かべる冷笑は、結局「俺の人生は喜劇だ」という再確認かのような笑いだったからね。
結論
JOKER は主役の怪演が素晴らしいが、設定とストーリー展開がクソすぎて単調・退屈な駄作だった。実にもったいない。
20 件のコメント:
comment id : 3689026312076438626
貴方はもしかして本家のジョーカーも知らないのですか?それも知らないニワカがジョーカーの何が分かるというのでしょう。そもそも本家のジョーカーは『定まっていない』というのが正しいです。ダークナイトも他のジョーカーも今回のジョーカーだってそうです。元々ジョーカーは『ジョーカー』であるという確固たる証拠がないんですよね。ジョーカー自身が精神病でジョーカーは妄想という説もあるくらいですよ?貴方はそれすらも知らなくて評価するようならレビュアーをやめてください。何が言いたいかというと元の設定を調べてから見た方がいいですね。貴女向けに教えるとパラレルワールドのジョーカーみたいな感じです。貴方みたいなニワカが見るのはちょっと無理があったですかね(*^^*)
comment id : 391066923647029410
えっと、確認です。私は映画がつまらない理由を具体的に挙げていますね。
それに反論は無いんですね?つまり、つまんない事は認めてくれますか?
ちなみに設定がどうとかは、映画の面白さとは全く関係ありません。
ダークナイトのジョーカーはちょー良かったですよ。映画も最高に面白かったですよ。
comment id : 6075145159824353401
あの、この映画って面白い派とつまらない派がいると思うのですが何故なんですか?自分は面白いと感じたのですが、ネットを見ると二極化してる気がするんですよね……どう思いますか?
comment id : 6152625424036702467
上の人支離滅裂すぎない?
comment id : 4450412424119566597
私が具体的に 4 つ、つまらないと感じた理由を挙げてますよね。
つまらない理由に反論できないなら、まずそう言ってください。で、その上で「いやぁ、反論は思いつかないんだけど、俺は面白いと感じたんだよね。理由は分からないんだが。一緒に考えてよ」って言うなら、一緒に考えます。
まず、話の筋を通してください。あなたは最初、散々に罵ってきてますから、まずその対処してくださいよ。
こんな事になるなら、最初罵らなければよかったですね。
で、一応質問に答えます。「つまらない派」は、私が挙げた 4 つの理由から生まれてきます。
「面白い派」は、 JOKER というキャラクター性、そしてそのキャラクターの「影」もしくは「闇」の部分、ダークな部分に面白味を感じています。この映画は、このキャラクターがどうしてそういう「闇」を抱えることになったかを説明するサイドストーリーなわけです。
なので、この映画を「単品の映画として考えない、バットマンワールドを構成するパズルのピース」と捉えている層が「面白い派」なんだと私は考えています。
あと、単純に JOKER の役者の怪演がスゴかった、カッコよかった、という部分だけを見ている人も「面白い派」に含まれると思います。
comment id : 5332937919419656749
ちょっと思い込みが激しすぎますね。でも「どうして 2 派に分かれるんでしょう?」って質問は面白い切り口だと思います。
comment id : 6915290505893038240
感想を書かせてもらいます。
アーサーって金持ちに迫害されてるというより、
同じような貧乏人から迫害されているように見えた。
ってか自業自得な所もあった。
証券マンを殺して称賛されるほどの格差が描かれていないから、
称賛している貧乏人たちがただ火事場泥棒をしたいだけの野蛮人にみえた。
だいたい殺しを称賛するほどの迫害ってどんな迫害なんだ?
ジョージ・フロイド暴動のようなことが起こるアメリカでは
リアルに感じられるかもしれないが、日本人の俺にはリアリティを感じられなかった。
この映画の恐ろしさは、
格差ではなく野蛮な民衆は暴動を起こして火事場泥棒をする機会を待っているってことだと思う。
この映画を格差問題と捉えて共感したといっている日本人の感性を疑う。
comment id : 8073664057379716701
>> comment id : 6915290505893038240
> 称賛している貧乏人たちがただ火事場泥棒をしたいだけの野蛮人にみえた
まぁあの街はヤベェやつばっかり住んでるっていう設定みたいなので、野蛮人なのは仕方ないかなと。
日本人だとリアルに感じ取れない、たしかにそうかもしれませんね。
アメリカ人の感覚だと、あの祭り上げられ方が「悪のカリスマ」として適格なのかもしれない。
でも私には分かりませんからつまらないんですけども。
文化的な違いが影響してるのかもしれませんねぇ。
comment id : 3155851904473218399
自分自身もJOKERは低評価でありkyouikutekiさんの意見に納得するところであります。
高評価の評論が気になりいろいろ調べてみましたので投稿させていただきます。
※ダークナイトとJOKERとバットマンVSスーパーマンくらいしか観たことがありません。
高評価の理由をまとめると以下の4つになります。
1:格差等による不満は誰しもJOKERにしてしまう危険性があるという教訓に納得した。
2:虐められていた者が虐め返すことにカタルシスを感じた。
3:JOKERは弱者の代弁者である。
4:善悪の基準は個々人の自由であるという超自己中な個性への憧れ。
どの高評価レビューも、
アーサーが純粋悪であるJOKERになった心の変化を分析しきれていないというのが感想です。
⬛️JOKER誕生の要因
1:証券マンの件は不本意な事故ではあったが、民衆には上流階級への制裁として受け入れられた。
このことで善悪の基準は人それぞれであることを悟ったこと。
2:どん底まで堕ちた不遇な生い立ちを心のバランスをとるために受け入れたこと。
3:証券マン殺しを都合よく制裁と決めつけデモや暴動を起こすのをみて、人間の本性が自分本位で野蛮であると悟ったこと。
4:切っ掛けを与えれば人は簡単に本性を現すということを理解したこと。
不遇な生い立ちを受け入れた精神を下地として、
己の本性に忠実になることが自然であり健全であると理解したことがJOKERの核となっている。
(映画JOKERではここまで)
■「ダークナイト」でのJOKER
地位や名誉、理性や常識といった他人の作った基準に従うことが如何に狂っていて、
己の本性に忠実である自分が如何にまともであるかを証明したかった。
切っ掛けを与えて本性を出させようとしたが半分失敗した。
映画JOKERはダークナイトでのJOKERの思想の始まりを描いている。
■高評価レビューへの嫌み
格差や不遇な生い立ちによる不満とそれを受け入れた民衆という安直な理由でJOKERになったわけではないし、
JOKERは弱者・強者に関係なく己の本性に忠実になっただけであって弱者の代弁者でもない。
最後に民衆に囲まれて車の上で踊っているJOKERの心情は、
「それ見ろ!人は切っ掛けさえ与えれば簡単に本性をさらけ出し、その本性は野蛮なんだよ!俺はまともだ!」であり
受け入れられたことが嬉しいわけではない。
■映画JOKERの感想
映画の内容が分かった上で「あ~そうですか…」くらいの感想しかない。
現段階でJOKERではない自分には理解はできるものの共感はできないのでとても
つまらない映画だと思いました。
comment id : 4719166367385863511
■高評価レビューへの嫌み 追記
本作には他の映画のオマージュが散りばめられていることを高評価の一因であるかのごとく得意気にレビューしているのをみかけますが、「だから何だよ!」と言いたい。
料理の旨さを評価する上で有名料理人と同じ道具を使用していることを自慢されているようですごく不快。
comment id : 7740362155529203986
>> comment id : 3155851904473218399
>> comment id : 4719166367385863511
つまらないって感想の人がいてくれると安心します。
> ⬛️JOKER誕生の要因
なるほど、偶発的事件により「人間本来の醜さ、バカさ」を理解した、という解釈には納得です。その視点はありませんでした。
ま、しかしその上で、やっぱJOKERが彼でなければならない理由が語られていないので納得できませんね。
> 現段階でJOKERではない自分には理解はできるものの共感はできない
そうなんですよねぇ、共感できないんですよ。
「心の闇が、こうやって悪に繋がるんだよ」「実はあなたにも共通点があるんじゃない?」と思わせて共感得るようにして欲しかったです。
> オマージュ
おっしゃる通り。どうでもいい事です。
シリーズファンが見るための、ただのイメージビデオなのかもしれませんね、この映画。
comment id : 1648104679184590110
jokerの批評に関しては岡田斗司夫の説明を聞いたかどうかで重みが変わってくる
comment id : 1141983347204942875
>> comment id : 1648104679184590110
岡田斗司夫の考察は面白いですよねぇ。
JOKERの考察も見たハズです。
ま、ただそれと映画評とは別。
comment id : 4118556745688846245
岡田斗司夫が「悪のカリスマを期待するとつまらなくなる」ってバチコリ言い当ててるよ。
岡田斗司夫の後にこのブログ見るとすごくチープだよ。
もうちょっとjokerという作品に光を当てないと、客観的では無いよ。
comment id : 7027797747971556874
>> comment id : 4118556745688846245
いやいや、さすがに岡田斗司夫に勝とうとかだいそれた事考えないでしょうw
「悪のカリスマ」を期待するとつまらない、って言ってましたっけ?
まぁでも良かったです。私も同意見です。
comment id : 7866138929573634113
岡田斗司夫のJOKER解説
■岡田斗司夫の解説内容まとめ
1:アーサーは知能障害故に他人から必要とされていない。
そのため他人からの接触は全て虐めになる。
2:アーサーの笑いは脳の機能性障害ではなく抑圧が原因である。
その根拠は本当に笑いたいときに笑えるからである。
3:ゴッサムにはアーサーのような孤独な人が多く、仲間意識が芽生えると暴動を起こす。
4:リンチをするのは相手に対して恐怖心があるからである。
5:劣っている者が他者と関係を持つには恐れられるしかない。
↑正直納得しがたい強引な解釈とも思えるものもありますね。
■岡田斗司夫の解説から分かるアーサーがJOKERになった理由
知能障害故に他人から必要とされていない孤独を抱えたアーサーが
暴力によって他人と関係を持つことができた。
周囲に馴染めない人の心情としての考察は納得するところなのですが
JOKERという映画の考察としては正直何も考察できていないと言えます。
『「悪のカリスマ」を期待するとつまらない』というのも
考察しきれていないことに起因していると思います。
comment id : 7614524239700681018
追記
岡田斗司夫のjoker解説に共感している人は、
jokerという映画にではなく、
孤独な人の考察に共感していると言えます。
comment id : 3666339478138423371
> 岡田斗司夫のjoker解説に共感している人は、
jokerという映画にではなく、
> 孤独な人の考察に共感していると言えます
私も同意見。
岡田斗司夫の解説に限らず、JOKERが面白いって言ってる人は、ストーリーではなくキャラクターに共感しているんでしょうね
しかし岡田斗司夫の解説は深く深く掘っていくので楽しいですねぇ
comment id : 2664028923981777833
ブログ主さんがつまらないと感じているところがそのまま自分が面白いと感じているところだったりして、
ほんと映画の感想ってひとそれぞれだなぁと思ってたのしく読ませていただきました
闇落ちする原因が結局幼少期の環境に起因してたり、、
そして頭を怪我したことによる脳へのダメージ(うろ覚えなんですがカルテに書いてましたよね?)だったり、
そういうのが実際のシリアルキラーによく見られるエピソードで
その影響の象徴的な描き方として「笑い」が出てくるのが非常に興味深かったです。
そして偶発的な凶行が勝手に解釈されて、なんかようわからん間に祭り上げられていくのも逆にリアルだなー、と。
なんかこの後ジョーカー自身はしょーもないいきさつで警察に射殺されて、
暴徒たちがさらにジョーカーを神格化し、先鋭化していくのが想像できません?
もうバットマン関係なくなりますけど笑
でも妄想と現実の区別がつかなくなる下りはたしかに陳腐で、
これがなくても全然成立するのにいらんもん足したなぁと思いました。
あと過去の名作からの引用もこの映画の主題を描くにあたってそこまで効果あったかな……?
なんかちょっとこう、ちょくちょくセンスをアピールする感じのシーンがあるのが鼻についてしまうところがありました。
映画の中でいくつか狙いすましたシーンがあるのは興奮するんですが、
この映画はなんかはじめっからおわりまでそういう感じなのでちょっとあざとく感じたかなぁ。
ので、個人的にはオールタイムベストには挙げないけどめっちゃ面白かった!って感じの映画でした。
ひとさまのコメント欄で長々とすみません!
comment id : 3122503972027908534
キャラクターに着目するとね、すごい良かったと思うんですよね、私も。
やっぱ主役の怪演は迫力ありましたからね、引き込まれました。
ま、ただやっぱりね、ストーリーの陳腐さが途中からダメで私は全体ダメでしたね。
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